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嵐のあとの青森にて…

はじめまして、ひかり法律事務所、司法書士の根來伸行です。


今日は、少し前に私が担当した「過払い」の訴訟についてお話しようと思います。


私が訴訟のために青森に出向く前日、青森は暴風雨の中にあった。それは、東北地方に記録的な被害をもたらす程であった。


明日、青森簡裁で過払訴訟を向かえる私としては、台風が過ぎ去ること祈りつつの訴訟準備だった。


依頼者の方々は一刻も早い解決を望んでいるのだ。


翌日、飛行機を降りると、青森の空は前日の私の不安を一掃する程の晴れ空だった。空気が冷んやりとしており、気持ちよさを感じた。 と同時に、訴訟に向けてグッと緊張感が高まるのを感じた。


開廷の時刻が刻々と迫る。集中力を最大限に高めるため、私は裁判所の周りを歩いていた。


「千の風になって」という歌を口ずさみながら。午後1時15分、開廷の時刻だ!東京とは違った独特の進行だった。


場所により訴訟指揮が変わることは覚悟していたが、それでもいつもの東京とはかなり違っていたように思う。


遠方から来た原告に対し、被告は期日を重ねることにより応戦しようとしていた。


遠方の今回の訴訟において、1回の期日で勝訴するということが、実は私の中の最大のテーマだった。


法律論のみならず、可能な限り、依頼者である原告本人の思いを伝えた。


裁判官をはじめ、司法委員の先生方、そして被告に対しても。 この繰り返しが何度と続き、訴訟は1時間半を超えるものになった。それは私の経験の中でも最も長いものであった。


正直なところ、胃が痛んだ・・。 それでも私は語りかけた。毎日の実務において、クレサラ問題に苦しむ相談者の方々の生の声を聞き、法廷で代理人として語ることに使命感を感じていたからだ。


午後3時前、ようやく裁判は終結を迎えた。元金に過払金発生から和解日(訴訟当日)までの利息5%を付加する形で。


今回の裁判を通じて、裁判が生き物であると感じた。過去の裁判例を語ることだけで訴訟に勝てるわけではない。


法律論、時にはそこに感情論を織り交ぜていく必要があるのかもしれない。


私たち法律実務家は、その「調度いいところ」を日々探求しているのだろう。


帰りの青森の空もやはり晴れていた。


できる限りのことをやり遂げた私の心も同じく晴れていた。空港で飲んだ缶ビールの味は最高だった。

カテゴリー:雑談日時: 2007年11月02日 11:32

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